先ほどBSで第1回放送を観たのだが、前に感じていた懸念が確信となった。
結論を先に述べると、次回からは観ないと思う。
作品の印象というのは人それぞれだとは思うのだが、龍馬伝同様の、暗い画面と薄汚れた感じの登場人物たちから筆者が最初にもった印象は、我が国の歴史上の、いわば英雄というべき人たちが、蔑まされているという感覚である。
それに加えて、ナレーションに留まらず、登場人物さえも発する「
この二つが、決定的に作品の印象を悪くしている。
「王家」という言葉を繰り返し使わせているのは、この言葉の信者であると目される、時代考証の先生であろう。
それに、その時代考証の先生曰く「歴史に暗い」とされる脚本家を人選した時点で、こういう作品になるのは自然な流れなのだろうし、NHKの今回の大河ドラマを決めた人の意図はそこにあるように思える。
Wikipediaによれば、龍馬伝と平清盛で共通しているスタッフは、演出の渡辺一貴という人だけのようである。
しかし、両者に共通するこの空気感は、演出担当者一人の仕業ではあるまい。
ちなみに、平清盛の制作統括は、同Wikipediaによると、磯智明氏と落合将氏となっているが、磯智明氏の関った作品をざっと検索したところ、次の様になった。
こうしてみると、磯智明氏は、例の「暗い画面」を比較的好んで使うような印象である。
筆者としては、「暗い画面」はせいぜいが「カーネーション」程度迄が許容範囲で、「龍馬伝」や「平清盛」の様に汚されると、受け容れがたい。
NHKは自社制作のドラマでは、薄汚れた感じの登場人物として我が国の歴史上の人物を表現すると同時に、某国ドラマは明るく清潔感の漂う画面のドラマを選んで放送している様である。
史実は逆であるのに。
今後の興味は、今年の大河ドラマの視聴率推移である。
これが、龍馬伝と同様の推移となるのかどうか、それによって、視聴者大多数の印象がどうだったかが測れるように思える。
(1月11日追記)
関東地区の視聴率は17.3%で、初回としては3番目に悪いものだったようだ。
「王家」の表現については議論が再燃しているが、違和感を訴える書き込みに対して、頑強に擁護する書き込みが見受けられる。工作員だろう。
比較的冷静かつ理論的な議論がなされているのは、2ch大河ドラマ板の「平清盛 考証スレ」だと思う。
898+4 :日曜8時の名無しさん [↓] :2012/01/10(火) 16:04:02.52 ID:bXX957l1 (2/2)
>>895
以前の考証スレとか、いくつかの論文も読んでみたけど、
「王家」の定義と、使われるようになった流れはこんな認識でいい?30年くらい前に、黒田俊雄という学者が「権門体制論」という学説を唱えた。
これは中世期の日本は、貴族から武士へ政権が移ったという単純な図式ではなく、
複数の大きな力を持った門閥が複雑に絡み合い、一つの国家を形成していたという見方。
そしてその門閥(権門勢家)を「王家」「摂関家」「武家」「寺家・社家」と定義した。
「家」は権力・経済の一まとまりの単位で、血縁関係のある家族という狭い範囲だけを
表すものではない。「王家」は治天の君が家長として天皇位や財産の継承権を握っていた院政期
の天皇の家を呼ぶのに限定された用語で、中世以外の時代の天皇の家を
王家とは呼ばない。使っているのは一部の中世史学分野の学者のみ。「天皇の家」という概念自体が最近のものなので、適切な言葉は史料にみつけるのは
難しい。
(皇室・天皇家は史料に例がなく、朝家では政治に携わる一部の貴族をも含んでしまう。
王家は用例はあるが、仏法に対して世俗を支配する「王」の意味としての性格が強く、
相応しいとは言えない。皇家ではなく王家を選んだのは単に黒田の好み。
これまで大した批判は行われていないが、「院宮家」を使うのがふさわしいと
いう学者もいる)910+1 :日曜8時の名無しさん [↓] :2012/01/10(火) 18:38:58.34 ID:1f1R3bWw (3/3)
あの時代に”天皇の家”なんて概念がまず無いしな。
勝手に創作した学者がいるんだろう。
914 :日曜8時の名無しさん [↓] :2012/01/10(火) 19:13:43.72 ID:sTjuW7lL (18/21)
>>910
いや後世の人間が便宜上使う用語だから、それは別に問題ない。問題なのは、そんな用語をドラマ内の人間がガシガシ使っちゃってることで。
918+1 :日曜8時の名無しさん [↓] :2012/01/10(火) 20:14:16.88 ID:X7cTj0iB (14/19)
「王家」については>>898のまとめでほぼ尽きていると思われ。
で、同時代で使われていない言葉でもドラマで使うことができるかどうかというのを検討してみると1 その言葉をドラマの中で使う必要性があるか
2 その言葉が視聴者にちゃんと通じるか
の2点について考えなければならないと思う。
919 :日曜8時の名無しさん [↓] :2012/01/10(火) 20:16:20.09 ID:sTjuW7lL (20/21)
いや898のまとめもそんなに正確というわけではないから、
本来は各人が調べた方がいいよ。
例の歴史評論を1冊読むだけでも相当わかる。
920+1 :日曜8時の名無しさん [] :2012/01/10(火) 20:17:40.02 ID:Sk0diQdJ (1/2)
>>898 アホか。
現代の学者が言い出したことやない。コッチに、上手く、まとまってる。
まず『平安遺文』3837号文書の「治承二年六月紀伊国大伝法院衆徒解案」に、
「夫王家之為王家、在仏法之擁護、仏法之為仏法、任王家之帰依」
とあります。治承二年は1178年で以仁王の挙兵(治承四年)の直前ですね。簡単に訳すと、
「王家(現在でいう皇族)」が王家であるのは仏法の擁護があるからだ。仏法が仏法であるのは王家が帰依しているからだ」
ということになります。次は『花園天皇宸記』の元弘元年(1331)別記10月1日条から。『花園天皇宸記』は花園天皇自筆の日記であり・・・・・
皇室を王家としたことについて
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1271855592
921 :日曜8時の名無しさん [↓] :2012/01/10(火) 20:20:39.43 ID:HVzkKGaL
少なくとも王家という呼び方は現代の日本人の感覚にそぐわない 以上
922+1 :日曜8時の名無しさん [↓] :2012/01/10(火) 20:23:35.54 ID:X7cTj0iB (15/19)
>>918
A まず「幕府」について検討すると1 ドラマの中で鎌倉・室町・江戸の各武家政権を指し示す用語を使う必要性は極めて高い。
2 「幕府」ということばは日本人は誰でも知っている。ので「幕府」はたとえ後世の言葉だろうとドラマで使っていい。むしろ使うべき言葉。
B 「得宗」(「北条時宗」でセリフで頻出)
1 主人公である時宗らの地位を表す言葉だから必要性は高い。
2 小学校や中学校の教科書には出てこないが、高校の日本史教科書には出てくる。ので、実際オンエア中は違和感ありまくりだったけど使っていい言葉だと思う。
C 「国人一揆」(「毛利元就」で使われなかった)
1 毛利元就の成功物語なら国人一揆に触れる必要性は高い。
2 「国人一揆」は高校の教科書にしか出てこない。さらに致命的なのは現代人にとって「一揆」といえば
「百姓一揆」のことであり「支配階級の同盟」というニュアンスを伝えることが難しい。だから「毛利元就」のセリフ中では「国人一揆」にあたる概念はすべて「国人衆の盟約」に置き換えられていた。
このNHKと西舘の判断は極めて正しいと思う。D 「王家」
1 第1回を見る限り「王家」はすべて「朝廷」に置き換えた方がよく「政治機構や貴族たちと区別された天皇家」という概念を用いる必要性が全く感じられない。
2 「王家」という言葉は学術用語にすぎず一般に定着していてない。だから「王家」はアウト。
923 :日曜8時の名無しさん [↓] :2012/01/10(火) 20:25:42.17 ID:X7cTj0iB (16/19)
>>920
だからその「王家」って「寺社勢力に対する世俗権力」という意味で
「政治機構や貴族たちと区別された天皇家」という意味じゃない。
924 :日曜8時の名無しさん [↓] :2012/01/10(火) 20:43:15.38 ID:X7cTj0iB (17/19)
>>922 E 「惣無事令」(「独眼竜政宗」のセリフで頻出)
1 伊達政宗と豊臣政権との関係を物語るためには必須といってよい。
2 現在は高校教科書にも「惣無事令」が出ているが、オンエア当時はまだ新奇な学術用語であった。これは2の要件が微妙だったけど、内容は権力闘争に関わることだから劇中で説明すれば視聴者に通じたので
これは使って正しかったと思う。
時代考証者の一人である本郷氏自身が、ドラマで描いた時代当時には皇統に「家」の概念は無かったとしているのだから、当時の一般的な用語として「王家」は有り得ない。
学術用語として使っている歴史学者が一部に居るということなので、現代用語としては存在するとしていいだろう。そうすると、上記引用の様に、その現代語をドラマ中で使うことが適切なのかということになる。
簡単にいってしまえば、天皇を「日王(=日本の王)」として辱める呼び方をする国が近隣にあるのだから、それを連想させる言葉をドラマ中で用いるのは不適切だと思う。
昨年8月の時点で一度騒ぎになっているのにも関らず、NHKはこの度「王家」の使用を強行したわけで、ドラマ制作の最高責任者である制作統括に、どうしても使いたい事情があったと考えざるを得ない。
他にも、歴史的に有り得ない事(例えば死罪を命じるとか。当時の最高刑は流罪)は多々有るのに、なぜか、「王家」だけは史実云々と説明しているところに、このドラマの怪しさを感じる。妙な思想を感じさせるドラマは楽しめない。
出演された役者の方々の演技は概ね良い印象だったので、別のところで嫌気がさしてしまう状況は、まことに残念である。








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